ブルガリプールオムの香り。
生まれてから、今日で6日目。
遠くまでやってきた。
乗り換えに次乗り換えで、
昼ごはんを食べ損ねる。
今日は忙しい。
このままごはんに興味が無くなればいいのにな。
中島美嘉のように
病的に痩せたい。
それにしても眠い。疲れた。
一つ目の仕事は神奈川。
神奈川県に入ると、
決まって海に行きたくなる。
神奈川=海。
なぜか、私の中で、
そうインプットされている。
高校生の頃、
友達みんなで江ノ島に行った。
私は前日から風邪ひいて
38℃ぐらい熱があったけど、
海だから出かけた。
行きの電車、
膨らました浮き輪に座って、
友達同士でおにぎりを食べながら
ウォータープルーフのマスカラを塗りあう。
香水くさい車内。
車両全体に
私とヒロの付けていた
ブルガリプールオムの香りが充満してた。
私はブルガリプールオムが好きだった。
私が熱を出しているからと、
海についても何人かは海に入らず、
浜辺で寝そべって話してくれてた。
しばらくすると、
なんかどうでも良くなってきて、
風邪なんか関係ねぇっつって、
浮き輪を掴んで海に走った。
頭がもうろうとしてたし、
体が熱かったから、
海は気持ち良かった。
帰りにびっくりするぐらい脱水症になって、意識を失った。
数日間入院して、
血反吐吐いて夏合宿乗りきったのに、
バスケの公式戦に出られなくなった。
バカすぎる、海の思い出。